系統管理(ビル用マルチエアコン管理)を強化
ビル用マルチエアコンの室内機管理ニーズに対応するため、
室外機・室内機の系統での管理機能を強化しました。
ビル用マルチエアコン室内機の管理ニーズの背景
2025年度のビル用マルチエアコン指定製品化により、新設用は温暖化係数(GWP)の低いR32冷媒を採用しなければメーカー出荷ができなくなります。
また、R32冷媒を利用する設備においては、高圧ガス保安法・冷凍保安規則第十五条により、燃焼を防止するための適切な措置を講ずる必要があります。その具体化のため日本冷凍空調工業会によるガイドライン(GL-20、GL-16)が策定されました。
ガイドラインにより、空調機の設置状況によっては、安全対策設備の設置が必要となり、室内機に対しても以下の対応が必要となります。
・1年に1回以上の安全装置の点検
・5年に1回以上の漏洩検知センサー交換
※安全対策についての詳細は以下を参照ください。
ビル用マルチエアコンのR32安全対策について
系統管理強化のポイント
従来のパッケージエアコンでの総称名(セット品名)管理に加え、総称名管理でないビル用マルチエアコンも室内機・室外機を系統ごとにまとめて登録しやすい画面へ変更を行いました。
- 系統名入力欄を冒頭へ移動。
画面内で登録した構成品は、入力系統名でグループ化されるので一覧画面でも見やすく - システムビルマルに接続される 同一系統内の室内機を登録しやすくしました
- 室外機に準拠して定期点検有無の管理が必要となるビル用マルチエアコン室内機も、系統内の接続室外機に準拠した登録でスムーズに
- 機器登録の際、まとめて登録できなくても、グループ編集で、物件内の機器を簡単に系統内にまとめられます
機器登録 ~ 一覧、詳細
系統名で室外機・室内機をまとめて登録
系統名別タブでは同じ系統名で集約されるので機器登録が便利になりました。
グループ編集(あとから系統をまとめる)
機器登録の際、系統グループでまとめられなかった機器も、グループ編集でスムーズにまとめることが可能です。詳しくは、【3】機器を登録する - 単体機器や別グループ機器を同一系統でまとめたいときを参照ください。
一括編集
データ一括登録の際も、系統ごとのスムーズな登録が行えるよう対応しました。
また、同一系統名にもかかわらず、異なるグループIDが入力されていた場合、注意ダイアログを表示しますので登録の参考に活用ください。詳しくは、【3】機器を登録する - セット品や系統名でセット管理したい場合を参照ください。
<一括編集(エクセルマクロ)のその他の改善点>
一括編集マクロにて、新規機器登録時と登録済機器のまとめて変更を同じシートでデータ作成・登録を可能にしました。
グループIDとは
グループIDとは、総称名(セット品名)や系統(室外機・室内機等)ごとに機器のセット(グループ)を管理する番号で、グループIDごとにセット品名または系統名を管理できます。
※システムビルマルの総称名は一台として管理します。